2019年 01月 23日
三浦の彩り はばのり定食 まるよし食堂 18.12.01 10:04
心も体も温まる!冬のあったかごはん&鍋料理
三浦のはば海苔。
これがまた美味いんです。
三浦海岸に代表される浜辺のイメージと異なり、三浦は実は断崖の半島です。東京湾の入り口で海流にさらされた入り組んだ岩場。そんな環境が海苔には最適らしいのです。海苔には最適な環境も人間にはシャレにならない。なのでなかなか漁をする人も少なく、知る限り三浦で天然の海苔が食べられるのはここくらいかなぁ?
今はもう動かない風力発電機の脇から断崖を転げるように下ると釣り師とクルーザー保有者御用達のマリーナを備える宮川湾という猫の額ほどの入江があり、その入江に一軒だけ、釣りの集散のために利用されていると思しき食堂がまる好食堂。海に面した急峻ながれ場に張り付くように立つ食堂は驚くことに今の御時世携帯圏外(笑)そりゃそうだよなぁ。
湾の入り口に市営の駐車場があるのだけれども富裕層ターゲットでこれがなかなかのお値段。でも、食堂用の駐車場が市営駐車所のすぐ脇に別にあるので一安心。そんなまるよし専用の駐車場に車を止めて店内へ。お客は誰もおらず、店のおっちゃんが干して乾いたはばのりをすだれから外す作業に没頭中。
そもそもはばのりとは褐藻綱カヤモノリ目カヤモノリ科セイヨウハバノリ属に分類される一年生の海藻。難しいことはよくわからないけれども、結構日本中で取れる海苔の一種で冬から春にかけてが旬なのだそう。おっちゃんがはばのり作業の手を止めてお茶を出してくれた。そんな店内で頼んだのは、はばのり定食とおすすめの地ダコ刺し。でも、調理はしばらくして帰ってきたおばちゃんの仕事(笑)おっちゃんは厨房には入らないみたい。
おっちゃんがすだれから外したはばのりをガスコンロで炙るのがはばのりを食す手順。炙った海苔を指先サイズにちぎって提供される。これにお好みで醤油をかけてご飯に乗せて・・・どうだ!明らかに漁師料理。海苔が醸す磯の香りがたまらない。何しろ海は目と鼻の先。小屋のような食堂の昭和の佇みの店内で食べるからこそというのは重々承知、こりゃたまりません。そして地ダコもこりこりで絶妙。大根ばかり見てきたけれども、やっぱり三浦は海と漁師の街だなぁと改めて納得。三浦の漁港の観光食堂も良いんだけれども、こんなひなびた食堂ってのも悪くないでしょ。
ただねぇ、はばのり定食が1000円。地ダコ刺しが500円。さては富裕層相手の価格設定か(笑)車なのでビールも飲めない。美味しかったから良いけれども。
by SnapTiger
| 2019-01-23 05:00
| おいしゅうございました