2019年 01月 23日
三浦の彩り 東京湾の安全を守る 剱埼灯台
はばのり定食に大満足の後は、今更三浦の漁港に行っても満腹のためなにか食べられるわけでもなし。城ヶ島に渡ってもなぁということで、ひなびた気分を大切に久しぶりに剱埼灯台に。
三浦には、トップメジャーの観音崎灯台。城ヶ島には安房崎灯台に城ヶ島灯台。そして剱埼灯台と4つの灯台がある。今更、喜びも悲しみも幾歳月を持ち出してもその雰囲気は通じないだろうが、船の安全を守るための灯台はいずれも辺境の地。灯台なんて所詮、夕暮れ定時にライトがグルグル回るだけの存在なので当然今の御時世はAiなんぞに頼らなくても単純無人化が済んでいるのだが、日本中に数えるほどしかいなかったとは思うけれども、当時の灯台守の生活の不便さを考えるとその苦労を思わずにならない。佐田啓二と高峰秀子が・・・なんていってもますますわからないだろうが。
浦賀水道の船舶の安全を守る剱埼灯台は名前の通り三浦半島剱埼の先端に立つ灯台で、江戸条約の8つの設置灯台の一つ。県道から剱埼灯台へは車がやっと1台通れるという大根畑の中の脇道を岬の先端まで500メートル近くを走らないといけない。沖縄チックな貧乏小屋みたいな角を入ると駐車場で、でもそこからまた歩かないといけないという辺境の地。車だとすれ違いどうしようという不安がつきまとうのだけれども、県道のバス停から歩くのなら、今の季節、大根大根大根大根で結構楽しいかも知れない。
そんな剱埼の先端に立つ灯台は美しい白亜のフォルム。青空に映えます。浦賀水道なんて久しぶりに聞く名詞。ゴジラが通過!くらいしか日常・・・では聞かないからなぁ。日本で7番目の洋式灯台は関東大震災で倒壊しての二代目。平成3年に無人化がなったそうで無線方位信号所も併設されている。光を目視なんてアナログな方法で海の安全が保たれるとは思えないからね。今どきGPSくらいどの船も積んでいるだろうし。灯台施設の意義としては、やっているっていう安心感と観光のためとしか思えない。
剱埼灯台は、塔に登れるわけでもなく、内部に入れるわけでもなくただ眺めるだけなのだけれども、海風に吹かれながら見上げる灯台ってのも悪くない。結構苦労してやってきた割に何もないので、どうなの?とも思うかも知れないけれども、その何もなさ加減がいいんだよね。
がれ場を下ると潮溜まりに出られるらしいのだが、標高差にして50mほど。下ったら登ってこないといけないので今日はパス。もう生きているうちにそんなところに行くこともないだろうな。
ボイランティアなのか係の人なのか、灯台の足元で草刈りしている人がいたので正雄と名付けてみた女性なら民代かな?ご苦労さまでございます。
剱埼灯台はこのあたり
by SnapTiger
| 2019-01-23 17:00
| 毎日のこと